日本語はだれのものか 川口 良・角田史幸 吉川弘文館
1785円(本体1700円)
「超うれしい」などの若者ことば、「食べれる」などの「ら抜きことば」など、いま日本語の危機が叫ばれている。だが、「正統で純粋な日本語」は本当に存在するのだろうか。転用を繰り返してきた敬語の変遷や、人為的な「標準語」の作成から、日本語はどこから来て今どこにいるのかを探る。変わりゆく日本語の〝豊かさ〟〝美しさ〟を説く、新しい〈日本語〉論。
〈主な目次〉
プロローグ―日本語はどこへ行くのか/日本語はどこにいるのか(日本語は乱れているのか〈「ことばの乱れ」への嘆き/若者は「ことばの乱れ」の元凶か/文法は崩れているのか〉以下細目略/日本語の「美しさ」「豊かさ」とは何か)/日本語はどこから来たのか(日本語は一つか/日本語は純粋なのか)/日本語はだれのものか(日本語の新たな「多様性」へ向かって/日本語の可能性を開く)