「日本語用論学会第二回「談話会」のお知らせ」
この談話会は1〜2名の講師をお招きして最近のご研究ついて講演をしていただき、その後、ディスカッションを通して、それぞれの分野の理解を深めることを目的としておこなうものです。第二回目は、下記の要領で開催いたします。多くの皆様のご参加をお待ちしております。
記
講師: 小泉 保
司会: 高原 脩
日時: 3月21日(火)(春分の日)15:00〜17:00(受付14:30〜)
場所: キャンパスプラザ京都 第4講義室
〒600-8216 京都市下京区西洞院通塩小路下る
(JR京都駅ビル駐車場西側)TEL.(075)353-9111
「キャンパスプラザ京都」へのアクセス
はhttp://www.consortium.or.jp/campusplaza/access.htmlでご覧ください。
演題: 「結合価理論による文の統語分析」
概要: フランスの言語学者L. テニエール (Tesniere) の著した『構造統語論要説』
(Elements de syntaxe structurale. 1959, 1966) は、結合部、連接部、転用部の3セクションに分けられている。
(1) 結合部は、文が成立するために、述語と述語が必要とする名詞(行為項)と
の間の関係が論じられている。
(2) 転用部については、いままで紹介されていないが、転用 (translation) とは
品詞を変化させる操作で、この転用の操作が施される過程を分析することによって、いかに複雑な文でも、いかなる言語においても、文の統語構造を解明し、図式化することが可能となる。
そこで、とくに転用について、転用操作を日本語と英語に適用した例文を用いて説明するので、その分析方法を利用していただきたいと願っている。
プロフィール: 1926年生まれ。静岡県出身。文学博士。日本言語学会顧問。著書:『音韻論I』1971大修館書店、『日本語の正書法』1978大修館書店、『フィンランド語文法読本』 1983 大学書林、『言外の言語学』1990 三省堂、『ウラル語のはなし』1991 大学書林、『日本語教師のための言語学入門』 1993 (韓国語訳あり)大修館書店、『ウラル語統語論』1994 大学書林、『言語学とコミュニケーション』 1995大学書林、『ジョークとレトリックの語用論』1997 大修館書店、『縄文語の発見』1998 青士社、『カレワラ神話と日本神話』1999 日本放送協会、『改訂音声学入門』2003大学書林、翻訳:M. シュービゲル 『音声学入門』1973大修館書店、E. リョンロート編『フィンランド民族叙事詩カレワラ』1973 岩波文庫など。
お問い合わせ先:日本語用論学会事務局 psj-hayashi@kcc.zaq.ne.jp(林 宅男)
〒594-1198 大阪府和泉市まなび野1−1 桃山学院大学 林 宅男 研究室内
TEL 0725-54-3131(代表) FAX 0725-54-3202
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