国語・日本語教育基礎論研究 村井万里子 著 渓水社
著者 村井万里子
出版社 渓水社
定価 4725円(税込み)
国語教育基礎論の構築を目指し、「読むこと(読書)の教育」、「日本語教育」の分野で、それぞれ原論的探究を行った芦田恵之助、山口喜一郎等の業績を取り上げ考察する。
■目次
まえがき(野地潤家)
はじめに
第1部 読むことの教育の基礎的研究
一 読むことの教育における基礎的実践課題――「読む」とはどういうことか――
二 主題読書法を頂点とする読書技術の体系――アドラー『本を読む本』を拠点に――
三 対話としての読み――「分析読書」の技術――
四 「虚構読み」の仕組みと作用の意義づけ
五 読書生活個体史の一例――『戦争と平和』との出会いと恩沢――
六 「読書個体史」記述の意義と機能の考察
七 読みに働く二つの信頼
八 国語科音読指導の意義と可能性――伊藤経子氏の実践を通して――
九 読み方教授の考察――芦田恵之助「松阪の一夜」を手がかりに――
第2部 日本語教育の原論的・歴史的考察――山口喜一郎の日本語教授研究――
一 山口喜一郎の日本語教授法――その体系と展開――
二 山口式直接法のカリキュラムと指導案
三 山口式直接法の原理・教材・授業の実際
四 明治期台湾日本語教育の生成過程――「グアン法」から「新公学校規則」まで――
五 明治期台湾における山口喜一郎の日本語教授――『国民読本参照国語科話方教材』を手がかりに――
六 開かれた言語活動機構の形成――「読本」と生活に関連させた「話方教材」の組織――
おわりに
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