方言研究で知られる言語学者の柴田武さん死去
「常識として知っておきたい日本語」などを著し、方言研究で知られる言語学者で、東京大学名誉教授の柴田武(しばた・たけし)さんが12日午前7時43分、低酸素症のため神奈川県横須賀市の病院で死去した。88歳だった。葬儀は近親者で終えた。喪主は長男で慶応大学教授の里程(りてい)さん。
「偲(しの)ぶ会」は9月30日午後1時、東京都港区高輪3の13の3のホテルパシフィック東京で。
名古屋市出身。方言学や言語地理学、社会言語学やトルコ語など、研究分野は幅広かった。特に、糸魚川流域の方言の詳細な調査をまとめた「糸魚川言語地図」は、その後の日本方言研究に大きく寄与した。
近年は「日本語はおもしろい」など、言葉の世界にいざなう著作も支持された。
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