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2008年 05月 10日
外国語としての日本語教育 - 多角的視野に基づく試み
編者 畑佐由紀子 出版社 くろしお出版 定価 3,990円(税込み) 米国における日本語教育の実情について,その教育課題,外国人学習者の指導上の習得の問題、様々な実践の試みを紹介。日本語教育事情/日本語教授法と実践報告/テクノロジーの応用/日本語習得/談話研究 など17篇を収録 #
by ishilinguist
| 2008-05-10 20:00
| 書籍・雑誌
2008年 04月 11日
今年1月、10年ぶりに改訂された岩波書店の「広辞苑第六版」から、「たちがらし【立ち枯らし】」の項目が削除された。1955年の初版以来第五版まで載っていた言葉だが、唯一の用例とされていた「蜻蛉(かげろう)日記」の一節の変体仮名が読み間違えられていた可能性のあることが研究者の指摘でわかったため。 指摘が正しければ、架空の言葉が存在させられていたことになる。 指摘したのは、「蜻蛉日記」研究の権威である今西祐一郎・九州大教授。問題の個所は、「鶯のなき――てのたちからしにひとく――とのみいちはやくいふ」。江戸時代の国学者契沖(けいちゅう)によるものとされる改訂案で、「なき――て」の後に「木」を補い、「木のたちからしに」とされていたため、この個所は「ウグイスが立ち枯れの木に止まって、人が来る、人が来ると鳴いて告げる」と解釈されることが通例になった。 広辞苑の「たちがらし」の項には、「たちがれに同じ」とあり、用例として「蜻蛉日記」のこの個所が挙げられていた。 今西教授は本文の全体にわたって誤読しがちな文字を比較検討。「た」(多)は「き」、「らし」は「く」と読むのが自然で、問題の個所は「のきちかくに」(軒近くに)と読め、「軒近く(の木)にウグイスが止まって」と解釈ができることがわかった。 「蜻蛉日記」は平安時代の成立だが、近世初期以後の写本しかなく、本文に意味の通らない部分が多い。誤って写されたり、似た他の文字と読み違えられたりした可能性があるという。 今西教授によれば、「たちがらし」の用例は他に一つもなく、契沖が「木」を補ったとされたことで生まれた架空の語だということになる。 岩波書店辞典編集部の上野真志課長は「諸説あることを付記して、項目を残す方法もあったが、言葉の存在自体があやふやであると判断し、削除した。今後の研究の進展に注目したい」と話している。 ソース #
by ishilinguist
| 2008-04-11 21:19
| 言語学ニュース
2008年 04月 07日
英語の文型 安藤貞雄 著 開拓社
著者 安藤貞雄 出版社 開拓社 定価 1785円(税込み) 文型がわかれば、英語がわかるという信念をもとに8文型を提唱した、本邦初の英語文型論の本格的モノグラフ.第I部で、基本文型を扱い、第II部では、何らかの変形を加えて派生される派生文型を扱う。 目次 まえがき 略語表 I 序論 1 文型とは何か 1.1. 文型と動詞型/1.2. 構造型の文型:動詞型 2 機能型の文型 2.1. 5文型/2.2. 7文型/2.3. 8文型 II 基本文型 3 SV型 3.1. 1項動詞/3.2. 節形式の主語 4 SVA型 4.1. 3項動詞/4.2. 中間態動詞 5 SVC型 5.1. be型動詞/5.2. become型動詞 6 SVCA型 6.1. 2項形容詞/6.2. Aがthat節の場合 7 SVO型 7.1. 2項動詞/7.2. 中間動詞/7.3. 再帰目的語/7.4. 動名詞を目的語としてとる動詞/7.5. to不定詞を目的語としてとる動詞/7.6. 動名詞とto不定詞の両方をとる動詞/7.7. 同族目的語/7.8. 動詞不変化詞結合/7.9. 節形式の目的語/7.10. 前置詞付き動詞の目的語節(SVA型) 8 SVOO型 8.1. give型動詞とbuy型動詞/8.2. 節形式の直接目的語/8.3. その他のSVOO型/8.4. Mary gave John a kiss. のタイプ/8.5. They dismissed him the society. のタイプ/8.6. 二重直接目的語 9 SVOA型 9.1. 3項動詞/9.2. give型動詞とbuy型動詞/9.3. 移動動詞/9.4. 告知動詞/9.5. 種々の前置詞句の例/9.6. 重い目的語の外置/9.7. Aが目的を表すto不定詞節の場合 10 いわゆるSVOC型 10.1. 典型的なSVOC型/10.2. 「目的語+非定形動詞」の構造/10.3. wantタイプ(SVO型)/10.4. 思考動詞(SVO型)/10.5. 知覚動詞(SVO型)/10.6. 使役動詞(SVO型)/10.7. 任命・命名動詞(SVO型)/10.8. 宣言動詞(SVO型)/10.9. "手段動詞"(SVO型)/10.10. forceタイプ(SVOC型)/10.11. I advised her to see a doctor. のタイプ(SVOO型) 11 基本文型のまとめ III 派生文型 12 tough構文 12.1. He's easy to please. のタイプ/12.2. This problem is too difficult to solve. の構文 13 代換変形による構文 13.1. 供給動詞/13.2. 所格交代構文 14 名詞句移動による構文 14.1. 受動化/14.2. 繰り上げ構文 15 there構文 15.1. 従来の研究/15.2. there構文の派生/15.3. 提示文と叙述文 16 混交による構文 16.1. This is Harry speaking. のタイプ/16.2. It was I did it! のタイプ/16.3. John sat there smoking a pipe. のタイプ/16.4. John left the room angry. のタイプ/16.5. That's the only thing they do is fight. のタイプ/16.6. I'm tired is all. のタイプ引用文献 索 引 #
by ishilinguist
| 2008-04-07 21:06
| 書籍・雑誌
2008年 04月 03日
フランス語のはなし ジャン=ブノワ・ナドー,ジュリー・バーロウ 著 大修館書店
著者 ジャン=ブノワ・ナドー,ジュリー・バーロウ 監修 立花英裕 訳者 中尾ゆかり 出版社 大修館書店 定価 2520円(税込み) 国際社会のなかで,英語圏への対抗軸としてその動向が注目されているフランス語圏の現状をリポートするとともに,フランス語の誕生前夜の混沌とした状況から世界各地に拡大してきた今日の姿を,そしてその未来までをダイナミックに綴る。フランス語に関心をもつすべての人に贈る。 主要目次: まえがき 第1部 誕生と成立 1.フランス語の祖先 ガリアの言語/ローマ人の占領と蛮族の侵入/ストラスブールの誓約/ラングドックとラングドイル/リンガフランカの誕生/イングランドのフランス語、アングロノルマン語/イングランド人とフランス語/フランス語の確立へ/ジャージー島のジェリ語/フランス語の進化 2.国家を作ったことば ヴィレール=コトレの勅令/文化政策の元祖フランソワ一世/ラブレーの自由奔放なフランス語/印刷術の出現/つづりの統一/プレイアド派の活躍/フランス語で書いたモンテーニュとデカルト 3.「明晰であれ」という理想――アカデミー・フランセーズ 純粋主義の闘士マレルブ/根を下ろす純粋主義/アカデミー・フランセーズの産みの親リシュリュー枢機卿/アカデミー・フランセーズの誕生/アカデミー・フランセーズの仕事/アカデミーの辞書と一般の辞書/完成した辞書のできばえ/現代のアカデミー・フランセーズ/純粋主義の功績/純粋主義の落とし穴/世界に広がる言語アカデミー 第2部 世界各地への拡がり 4.太陽王から遠く離れた地で カリブ海の砂糖植民地/植民地から入ってきた言葉/クレオール語の誕生/北アフリカの植民地/罠猟師の活躍/新世界のフランス語/新世界の人口問題/海を渡ったユグノー/見捨てられたヌーヴェルフランス/大ルイジアナの譲渡/カナダで生き残ったフランス語 5.王室とサロン文化を育んだことば サロンの隆盛/フランス語の名声を高めた科学技術の進歩/啓蒙思想家の影響――ディドロ・ヴォルテール・モンテスキュー・ルソー/十八世紀のフランス語/ヨーロッパの外交用語に出世するフランス語/王侯貴族はフランス語がお好き/各国上流社会に流行するフランス語 6.革命とフランス語 革命=帝政時代/革命政府の言語政策/フランス語の公共教育/フランス語が全国に普及したわけ/革命がフランス語に与えた影響/メートル法と革命暦の制定/革命思想とともに外国に伝わるフランス語 7.国境を超えて――ハイチ、ベルギー、スイス ハイチの独立/ハイチのフランス語/ベルギーの誕生/ベルギーの植民地コンゴ/ベルギーのフランス語/スイスの繁栄/スイスの国際的な活躍/スイスのフランス語 8.「純粋な言語」へのこだわり ギゾーとフェリーの教育改革/アカデミズムと辞書ブーム/誤りは罪/アカデミーのつづり改革/新語(ネオロジスム)は純粋主義の敵/地域語/ロマン主義の旗頭ユゴー/市民権を獲得する隠語 9.帝国主義の道具となったフランス語 第二期植民地進出/アルジェリアの植民地化とフランス語/セネガル/西アフリカのフランス語教育/宣教師の活躍/インドシナの植民地とフランス語教育/レバノン 10.取り残されたフランス語圏――カナダ、ルイジアナ 同化政策の犠牲者アカディア人/アカディア人の強力な帰属意識/ルイジアナに移住したアカディア人/フランス語を守る/頼もしいフランス系カナダ人/カトリック教会の影響/同化を食いとめる/フランス語いじめの政策/カナダのフランス語は異端か/古風なフランス語/英語使用の増加 第3部 世界に根を下ろすフランス語 11.パリに花咲く先端の文化 花の都/フランス料理とレストラン/人権の言語/文学の都/バルビゾン派と印象派の画家/パリの都市計画/発明の世紀――自動車・飛行機・映画・科学/新しいフランス語/世界に名だたるフランスの技術――自由の女神像・メートル法・スエズ運河 12.文化外交とアリアンス・フランセーズ 先輩格のアリアンス・イスラエリット・ユニヴェルセル/アリアンス・フランセーズの誕生/さまざまなフランス語教育機関/二度の大戦と文化外交/発展する文化外交/スイス、ベルギー、カナダの文化外交/イスラエルのフランス語教育/拡大するアリアンス・フランセーズ 13.世界語からの転落と復活 戦争で弱体化したフランス/外交の舞台で割を食うフランス語/国連の公用語/言語と国家の結びつき/言語と地理文化の影響力/政治、科学、商業の世界で仕組まれた英語の国際語化/フランコフォンの反撃/情報化社会のフランス語 14.フランス語を選んだ旧植民地 旧植民地の独立/植民地連合の失敗/セネガル大統領サンゴール/旧植民地のフランス語事情――アルジェリア・チュニジアとモロッコ・シリア・レバノン・ベトナム・カンボジア/フランス語人口と統計の謎/フランス語の地位を脅かす真犯人 15.カナダでフランス語を守る人々 分離を目指すケベックのフランス系カナダ人/カナダの二言語政策/ケベック以外のフランス系カナダ人/ニューブランズウィックのアカディア人/同化したケイジャン/ルイジアナでフランス語を守る運動 16.フランコフォニー国際機構OIF フランコフォニー国際機構の誕生前夜/フランス本国とフランコフォニーの微妙な関係/加盟国の資格/明確な目的と政策/フランコフォニー国際機構の活動/加盟国の地位/複数言語主義と多言語主義/フランス語を守り、盛んにする取り組み/フランコフォンのそのほかの機関 第4部 変わる世界・変わることば 17.変化するフランス語 発音の変化/文法の変化――絶滅寸前の単純過去・分詞の一致/新しい単語の登場/逆さ言葉ヴェルラン――英語の借用/フランス語は堕落しているのか/拡散する標準/純粋主義と現実尊重主語の対決/職業名の女性形/堕落説の根拠 18.言語を保護する政策 フランス語にまつわる神話/ケベックの言語保護政策/フランス語憲章の制定/ケベックフランス語局の活躍/フランスの言語保護政策/フランス人と英語/フランス語の文化政策――映画・ラジオ/カナダとケベックの文化政策/文化特例と文化多様性条約 19.フランス不在のフランコフォン同盟 手をつなぐフランコフォン/フランス人とフランコフォンの溝/フランス語の敗北を認める原因/意欲喪失のフランス人/フランス語をとるか、英語をとるか/フランス語を守るために/フランス語の巻き返し 20.フランス語の未来 世界各地のフランス語の将来――フランス人の役割・ヨーロッパ・アメリカ・アフリカ・非フランコフォンの国/世界語を守るために 監修者あとがき 訳者あとがき 付録 組織名(略号)一覧 索引 フランス語はどのように発展・普及し、独自の価値を獲得し、なぜ今も重要な言語なのだろうか。このような疑問が本書の中心にあり、これから始まるはなしの中で、フランス語のさまざまな特徴を生んだできごとを取りあげる。政治問題に発展しかねない激しい論争、きびしい規則、フランス語を話す人が誰しもいだいている文化的エリート意識や言語の規範と統制への信奉、フランス語が英語に与えた影響と英語がフランス語に与えた影響などだ。地理的、政治的な環境、大政治家が下した決定、フランスとベルギーの植民地政策、二度の世界大戦、貿易、文学や芸術、映画、奢侈品の輸出、産業政策、科学分野での発見――こうしたものすべてが、そしてそれ以上に多くのできごとが、フランス語を形成してきた。『フランス語のはなし』は四部に分かれ、言語の誕生、普及、適応、変化について述べる。各部で、フランス語の運命を形作った大小さまざまな事件や人びとと、土地について語り、大々的な失敗や思いがけない成功にも触れる。かならずしも耳に快い話ばかりではない。植民地政策や奴隷売買、大量虐殺はどれもフランス語で行われてきた。こうした恐ろしいできごとを是認するつもりはないが、ヨーロッパに言語の普及を眺める上で、見過ごすわけにはいかない。スペインによる南北アメリカ征服、アカディア人に強制移住、オーストラリアのアボリジニ大量虐殺、アンゴラの奴隷貿易、イスラム教徒の聖戦などどれも残虐きわまりないが、それぞれ、英語やスペイン語、ポルトガル語、アラビア語が国際語となるのに重要な役割を果たした。言語は何の代償も払わずに国際語になったわけではないのだ。(「まえがき」より) フランス語をあつかった本となれば、読者はフランス語のすばらしさを語る本だと思われるかもしれない。そんな面がないわけではない。実際、本書は一種のフランス語賛美を語るところからはじまる。しかし、読み進んでいけば、多くのフランス人が金科玉条のごとく守っている言語純粋主義に対する痛烈な批判の書であり、フランス語が決してフランス人だけのものではないことを訴える書であることがわかる。というのも著者はフランス人ではないのである。(「監修者あとがき」より) 世界の言語の歴史を見ると、その言語を使う国や地域の栄枯盛衰と深く関わっている。精力の増大とともに広く普及し、文化や宗教、経済、外交の言葉となり、政治の道具として被支配民に押しつけられたり、被支配人の言語として弾圧されたりしてきた。フランス語にもそんな歴史があり、理想のフランス語を作り上げようとした人びと、自分たちの言語として必死で守ってきた人びと、フランス語を共通語として手をつなぎ、国際社会で新しい勢力を形成しようとする人びとがいることは、本書に書かれている通り。本書が読者の皆さまに、そういった人びとの熱意や努力、業績を知り、フランス語だけでなく、言語について、日本語についても考える一助となれば幸いだ。(「訳者あとがき」より) #
by ishilinguist
| 2008-04-03 17:05
| 書籍・雑誌
2008年 04月 03日
ことばに関する新聞記事見出しデータベース
ことばに関する新聞記事見出しデータベース 国立国語研究所では,1949年以降,ことばに関する新聞記事を集めた「切抜集」を作成しています。 このデータベースは,国立国語研究所所蔵の「切抜集」に収録されている新聞記事についての「見出し(目録)データベース」です。 現在は,このデータベースでは,1949年~2006年のデータを検索できます。 お知らせ(2008.03.26)2006年のデータ(3,516件)を追加しました。 リンク #
by ishilinguist
| 2008-04-03 17:03
| 言語学ニュース
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