フランス語の統語論研究 関係文法の限界と可能性 木内良行 勁草書房
著者 木内良行
出版社 勁草書房
定価 4200 円
受動文、使役文、非人称文、副詞句のコントロールなどに関して、従来関係文法で示されてきた説明を再検討し、新たな解決法を試みる。
関係文法を用いることで、生成文法では複雑な記述にならざるをえなかった構文のいくつかが、単純な仕組みで説明できるようになった。しかし、その逆の結果となった例もある。主にフランス語を例としてそれらの問題点を検証し、関係文法による説明を他の文法記述によって補完していく方向性を示す。