江戸異言語接触―蘭語・唐話と近代日本語 岡田袈裟男 笠間書院
著者 岡田袈裟男
出版社 笠間書院
定価 14700円
江戸の異言語獲得をもたらした文化的諸相を、ことばの分析を通して解読する野心的試み。
異文化との出会いは日本と日本人をどう変えたのか。そこに何がもたらされたのか。江戸の異言語獲得のもたらした文化的諸相を、ことばの分析を通して解読する。キリシタン語学・蘭語学・唐話学・日本語学の江戸言語学年表つき。
目次:
第1章 江戸異言語接触と言語文化(近世異文化言語交渉の基礎環境
西欧の発見した日本語の本質―南蛮・紅毛の見た待遇表現の文化 ほか)
第2章 蘭語学史の諸相(『和蘭字彙』(「ドゥーフ・ハルマ」)翻訳文体の基礎分析
「ハルマ和解」・「ドゥーフ・ハルマ」再考―F・ハルマ編『蘭仏辞典』の翻訳辞典をめぐって ほか)
第3章 唐話学史 白話の受容と展開(岡島冠山における唐話学の方法―改めて冠山学を考える
唐話辞書探索―唐話辞書六二書の検討 ほか)
第4章 蘭学史・蘭語学史と文学・文化(蘭学環境と幕末の文学―18、9世紀の東アジアを生きる気分と蘭学文学
ヘンドリック・ドゥーフと長崎通詞そしてシーボルト―辞典の翻訳と商館長の19世紀初頭を生きる気分 ほか)
第5章 唐話辞典・江戸時代唐音表・江戸言語学年表(唐話辞典
江戸時代唐音表 ほか)