言語学と植民地主義 ルイ=ジャン・カルヴェ 著 砂野幸稔訳 三元社
著者 ルイ=ジャン・カルヴェ
訳者 砂野幸稔
出版社 三元社
定価 3200円+税
“言語は人間に役立つためにあるのであって、その逆ではない”
本書は、 没政治的多言語主義者や危機言語擁護派の対極にたち、言語問題への徹底して政治的な視点を提示する。
【目次】
2002年版への序文『言語学と植民地主義』から言語政治学へ
はじめに
第1章 言語の理論と植民地主義
一六世紀―ピラミッド
一七世紀―王権
一八世紀における言語、卑語、不平等
一九世紀―アーリア人ヨーロッパの擁護と顕揚
第2章 方言と言語[国語]
言語的罪悪感の生成
植民地主義的記述
第3章 言語における植民地化の過程
名付けの権利
第一段階―黎明期の植民地主義
第二段階―勝ち誇る植民地主義
ことば喰いへの抵抗の諸力
第4章 植民地支配の言語的痕跡
借用のシステム
民族名、地名
上部構造の痕跡
第5章 言語についての植民地主義的言説
第6章 言語と民族解放
言語は後か?
言語が先か?
言語のみか?
言語なしで?
人民の抵抗拠点としての言語
第7章 フランスにおける言語植民地主義
フランス革命の役割
帝政から第三共和政へ
たたかいの始まりとデクソンヌ法
第8章 ラナルフ・ヒグデンとジョン・トレヴィザが伝える一四世紀における英語の状況
第9章 バンバラ語、ジュラ語、マリンケ語の記数体系
第10章 バンバラ語におけるアラビア語とフランス語からの借用
アラビア語からの借用
フランス語からの借用
影響の二つの形
バンバラ語におけるアラビア語からの借用
バンバラ語におけるフランス語からの借用
第11章 アフリカにおけるフランス語
フランコフォニーとはどのようなものか
何のための識字か
文化的議論
キャリバンあるいは資本
訳者あとがき
原注 X
人名索引 VI
言語、民族、国名、地名索引 I