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2006年 11月 21日
日本語否定文の構造 片岡喜代子 著 くろしお出版
著者 片岡喜代子 出版社 くろしお出版 定価 3990円(税込み) 本論文の目的は、日本語の文否定に関連する現象をこれまでにない方法で詳細に研究することにより、日本語否定文の構造についての新たな知見を提示した上で、否定に関連する現象における要素間の構造関係のみならず日本語の文構造そのものについても新たな提案を行うことである。 まず、第一部では、二種類の構造を持つと言われるかき混ぜ文(「目的語-主語-動詞」の語順の文)を調べ、それら二種類の構造を厳密に区別した上で、一方の構造を持つ場合は、文頭の目的語が否定の作用域に入りえないことを確認し、否定要素にc-統御されない要素であることを示す。従来、文中の名詞句はすべて否定の作用域内に存在しうると見なされ、それ故に否定要素にc-統御されうると仮定されていた。その仮定の下では、否定要素との共起を必要とする否定呼応表現の必要条件としての「否定要素によるc-統御」という仮説を検証しえなかったが、それが可能になったわけである。 第二部では、第一部で確認した否定文の構造上の特質を用いて、「否定要素によるc-統御」という否定呼応表現の構造条件を調べなおし、更に、他の量化表現との解釈上の相互作用を観察することにより、否定呼応表現生起のための構造条件を明らかにする。その結果、日本語の否定呼応表現には、否定にc-統御されなければならないもの(「ろくな~」等)と、否定をc-統御しなければならないもの(「~しか/だれも/なにも」等)の少なくとも二つのタイプがあることを示し、否定呼応表現が、構造条件の点からは一律には扱えないことを主張する。 最後の第三部では、第一部、第二部での議論をふまえて、それらの帰結が否定文の構造のみならず他の構文の構造や、日本語の文構造一般の特質そのものを探る手がかりになることを述べる。まず、かき混ぜ文の分析の方向性について、新しい根拠が示されたことを論ずる。更に、他の構文の構造を探る試みの一つとして「-が」格名詞句の構造上の位置についての議論を行う。日本語文に複数生起可能である「-が」格名詞句には、文否定要素にc-統御されうるものとc-統御されないものの二種類あると分析できる可能性を示し、その分析は束縛原理の問題にも影響を及ぼす可能性を示唆する。 目次 第1章導入. 1 1.1. 理論的背景と本研究の目的1 1.1.1. 言語表現と階層構造2 1.1.2. 構造上の位置と解釈4 1.1.3. 本研究の主張点と位置付け6 1.1.4. 本書の構成11 1.2. 否定呼応表現と否定極性項目12 1.3. 否定呼応表現に関連するこれまでの分析17 1.3.1. 否定要素によるc-統御分析̶ Klima 1964 17 1.3.2. Negative Concord 分析̶ Haegeman 1995 18 1.4. 本書の方法論と材料21 1.4.1. c-統御関係を鍵とする統語的議論21 1.4.2. 議論の道具23 1.4.2.1. c-統御関係を探ることが不可能なQP: 束縛変項解釈の場合23 1.4.2.2. c-統御関係を探ることが不可能なQP: 作用域解釈の場合26 1.4.2.3. 議論に用いるQP 28 第1部日本語否定文の構造 第2章文否定要素-nai の構造上の位置............................................................................ 31 2.1. -nai の特質31 2.1.1. -nai の形態的特質31 2.1.2. -nai の意味的特質32 2.1.3. 否定の作用域と名詞句の種類34 2.1.4. QP と-nai の作用域相互作用35 2.1.4.1. 二種類の作用域解釈35 2.1.4.2. 二種類の解釈の確認方法37 2.1.4.3. 解釈成立における容易さの違い39 2.1.5. 否定文の構造42 2.2. 日本語の否定文の分析43 2.2.1. 普遍文法 Universal Grammar UG における否定の構造的位置43 2.2.2. -nai の位置についての仮定44 2.2.3. 作用域解釈への説明45 2.3. ここで採る仮定とその結果48 2.4. 付記1:日本語否定文のもう一つの分析案50 2.4.1. -nai についてのもう一つの案50 2.4.1.1. Kuno 1980, 久野1983 50 2.4.1.2. Takubo 1985 53 2.4.2. 作用域解釈への説明54 2.5. 付記2:作用域解釈の容認可能性判断と真理条件57 第3章OS 型構文と否定..........................................................................................................61 3.1. OS型構文と二つの構造表示61 iv 3.2. Deep DL / Surface DL と否定64 3.2.1. 否定の作用域に入れないDeep DL 64 3.2.2. 否定にc-統御されないDeep DL 66 3.3. Deep DL の同定方法68 3.3.1. BVA 成立の統語的条件̶ Ueyama 1998 68 3.3.2. 作用域解釈の仮説̶ Hayashishita 1999, 2004 71 3.3.3. 再述要素 resumption ̶ Hayashishita 1997, Hoji & Ueyama 1998, 2003 76 3.4. Deep DL と否定79 3.4.1. BVA 成立と否定の相関79 3.4.1.1. 分析からの結果と予測79 3.4.1.2. 検証80 3.4.2. 分配解釈 DR と否定の相関84 3.4.2.1. 分析からの結果と予測84 3.4.2.2. 検証85 3.4.3. resumption と否定88 3.4.3.1. 分析からの結果と予測88 3.4.3.2. 検証89 3.5. まとめ91 3.6. 付記:文の容認性判断による揺れ92 3.6.1. 否定とBVA が関わる現象についての説明93 3.6.2. 問題となる現象に対する分析案94 3.6.3. 仮説の反証可能性と実験結果97 第2部否定呼応表現生起の構造条件 第4章-nai にc-統御されなければならない否定呼応表現:rokuna-N ........................ 99 4.1. SO型構文におけるrokuna-N の分布99 4.2. Deep DL になれないrokuna-N 100 4.2.1. BVA とrokuna-N 101 4.2.2. resumption とrokuna-N 103 4.3. rokuna-N 生起の必要条件と分析104 4.3.1. -nai によるc-統御104 4.3.2. QP としてのrokuna-N 107 4.4. rokuna-N の分布への説明109 4.4.1. SO 型構文におけるrokuna-N の分布への説明110 4.4.2. OS 型構文におけるrokuna-N の分布への説明110 4.5. まとめ113 4.6. 付記: -nai複数位置仮説の場合114 4.6.1. SO 型構文におけるrokuna-N の分布への説明115 4.6.2. OS 型構文におけるrokuna-N の分布への説明115 第5章-nai にc-統御されない否定呼応表現 I : XP-sika .............................................. 117 5.1. XP-sikaの条件117 5.1.1. Deep DL になれるXP-sika 118 目次 v 5.1.1.1. BVA とXP-sika 118 5.1.1.2. resumption とXP-sika 119 5.1.2. XP-sika の分布上の特徴121 5.1.2.1. 文否定要素-nai を要求するXP-sika 121 5.1.2.2. XP-sika と-nai は同節内要素123 5.1.2.2.1. 反例に見える例5.1.2.2.2. major object の要因̶ Aoyagi & Ishii 1994 5.1.2.2.3. 格標識の有無5.1.2.2.4. XP-sika と-nai は同節要素 5.1.2.3. XP-sika と-nai の一対一対応132 5.1.3. これまでの分析132 5.1.3.1. Muraki 1978 132 5.1.3.2. 主題 topic としての分析̶ 許斐1989, 久野1999 133 5.1.3.3. Kato 1994 134 5.1.3.4. Aoyagi & Ishii 1994 136 5.1.3.5. まとめ138 5.1.4. 提案138 5.1.4.1. 5.1.2 で示したXP-sika の分布への説明142 5.1.4.2. Aoyagi & Ishii 1994 分析との相違144 5.2. XP-sika とQPの作用域関係147 5.2.1. 分析からの結果と予測147 5.2.2. 検証 I : SO 型構文のXP-sika とQP 156 5.2.2.1. XP-sika とQP 1 つの場合156 5.2.2.2. XP-sika とQP 2 つの場合159 5.2.3. 先行分析批判161 5.2.3.1. Muraki 1978 162 5.2.3.2. 許斐1989, 久野1999 163 5.2.3.3. Kato 1994, 2002 164 5.2.4. 検証 II : OS 型構文のXP-sika とQP 167 5.2.4.1. 分析からの結果と予測167 5.2.4.2. 2 種類の作用域解釈171 5.2.4.3. OS 型構文とBVA 172 5.2.4.4. OS 型構文とresumption 176 5.2.4.5. 2 つのQP とXP-sika 178 5.2.5 まとめ181 5.3. XP-sika とrokuna-N 181 5.3.1. SO 型構文183 5.3.2. OS 型構文184 5.3.2.1. 分析からの予測184 5.3.2.2. 検証: resumption とrokuna-N とXP-sika 186 5.3.3. まとめ189 5.4. まとめ191 5.5. 付記1: XP-sika の条件: -nai複数位置仮説を採った場合191 5.5.1. 作用域解釈への説明192 5.5.2. 5.1.1 の分布への説明194 5.5.3. XP-sika とrokuna-N 196 5.6. 付記2: XP-sika の意味198 5.6.1. 「XP 以外」との相違:前提と断定199 5.6.2. XP-sika の意味記述と問題点201 第6章-nai にc-統御されない否定呼応表現 II : N-CM dare-mo/nani-mo ................. 203 6.1. N-CM dare-mo/nani-mo の統語的条件203 6.1.1. Deep DL になれる N-CM dare-mo/nani-mo 205 6.1.1.1. BVA と N-CM dare-mo/nani-mo 205 6.1.1.2. resumption と N-CM dare-mo/nani-mo 207 6.1.2. N-CM dare-mo/nani-mo の分布207 6.1.3. 先行分析209 6.1.3.1. NPI としての分析209 6.1.3.2. Negative Concord 項目としての分析210 6.1.3.2.1. Watanabe 2002, 2004 の概要6.1.3.2.2. Watanabe 2002, 2004 の問題点 6.1.4. N-CM dare-mo/nani-mo の分析案219 6.2. N-CM dare-mo/nani-mo とXP-sika 220 6.2.1. 検証 I : SO 型構文222 6.2.2. 検証 II : OS 型構文223 6.2.3. Watanabe 2002, 2004 分析の問題点227 6.3. まとめ228 第3部本書での議論による帰結 第7章結論と日本語文構造についての帰結..................................................................... 229 7.1. 否定呼応表現についての結論と否定文の構造229 7.2. OS型構文の構造と派生についての帰結232 7.2.1. 仮定1 : 位置での基底生成̶ Saito 1992, 2003, Miyagawa 2001 234 7.2.1.1. 随意移動分析̶ Saito 1985, 1992, 2003 234 7.2.1.2. A 移動分析̶ Miyagawa 1997, 2001 237 7.2.2. 仮定2 : Deep DL 表層位置基底生成̶ Ueyama 1998 239 7.2.2.1. Deep DL が不可能な場合241 7.2.2.2. Ueyama 1998 のSaito 1992 への反論243 7.2.3. 否定の作用域とDeep DL 244 7.2.3.1. A 移動と作用域解釈における多義性̶ May 1977, 1985 244 7.2.3.2. 否定述部による多義性の阻止̶ Lasnik & Saito 1991 247 7.2.3.3. Deep DL の移動案248 7.2.3.4. 派生分析 derivational analysis ̶ Saito 2003 249 7.2.4. resumption と否定251 7.2.5. OS 型構文の構造と-nai の位置: Ueyama 1998 の仮定の下で252 7.2.5.1. Ueyama 1998 分析の下でのDeep DL と否定の作用域253 7.2.5.2. Deep DL と-nai との構造上の位置関係254 7.3. 動詞の 領域外にある位置についての帰結256 7.3.1. Major Subject とDeep DL 257 7.3.1.1. Major Subject 257 7.3.1.2. Major Subject と否定257 7.3.2. local disjointness effects LDE と否定259 7.3.2.1. local disjointness effects の分析̶ Hoji 2001, 2003 259 7.3.2.2. local disjointness effects と-nai の作用域261 7.3.3. まとめ264 7.4. おわりに266 あとがき269/参考文献272/索引280
by ishilinguist
| 2006-11-21 21:53
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