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2007年 05月 09日
◇「うざい」=東京・多摩不快感表す/「たるい」=北関東疲れた・だるい/「むかつく」=関西吐き気がする
うざい、たるい、違かった--最近「若者の言葉の乱れがひどい」と、お嘆きの皆さん。冒頭に挙げたこれらの言葉、すべて方言って、ご存じでしたか。各地の方言が東京に逆流し、若い世代を中心に使われるようになった「東京新方言」と呼ばれるものです。今回の「呼び名で分かる」は、この「東京新方言」を紹介します。【銅山智子】 ●「じゃん」は中部 これまでMSN毎日インタラクティブを通じて行った調査で「あなたが当然、標準語だと思って使っていた言葉は」との質問に、複数の横浜市の読者が「じゃん」と回答した。「そうじゃん」「いいじゃん」などと言葉の最後に使う。全国的におなじみで、横浜地方の方言だという認識は根強い。 さて、実際は--今回は「日本語は年速一キロで動く」などの著書があり、若者言葉と新方言に詳しい明海大学教授(社会言語学)の井上史雄さんに解説をお願いした。 井上さんによると「『じゃん』は新方言で、元々は中部地方の言葉。山梨、静岡あたりから戦前、横浜に入って一部の人が使うようになり、戦後に広まった」。東京では60年代後半以降、使われるようになったそうだ。 ところで、新方言とは何か。井上さんの定義は(1)若い人が(2)くだけた場面で使う(3)標準語にない言い方。全国各地に存在するが、東京新方言は地方から東京に入り、全国へ広まる傾向を持つ。 ●気分を表現 うっとうしい、わずらわしいなどの意味で使われる「うざったい」は、元は東京・多摩地方の方言。80年代に山の手(東京23区の西部)で若者が使うようになり、全国に広まった。短縮した「うざい」という言葉まで生まれている。 「うざったい」は、意味も変化した。多摩地方で使われていたころは▽雨でズボンのすそがぬれたとき▽庭の石を動かして虫がたくさんいたとき--などの、具体的な不快感や気味悪さを表現する言葉だった。が、最近は「今日の残業うざい」などのように、経験する前の面倒くささやうっとうしさも表すようになった。 北関東の方言だった「かったるい(たるい)」も、元は疲れた、だるいという意味だったが、今は「明日の朝練(部活動などの朝の練習)たるい」などと、やはり経験する前の乗り気でない気分を表す言葉として使われ、意味がずれてきている。 ◇若者が取り込み定着 ●西日本発も なぜ、方言の意味が変わり、広まるのか。 井上さんは「若者が、その『気分』を表す適当な言葉がない場合に、以前からあった方言の語形だけを取り込んで利用したのだろう」。特に不快感を示す言葉、インパクトのある言葉が使われ、広がりやすい。人に対して「あいつ、うざい」などと使うのが若者に一般化したのは、ここ10年ほどのことだという。 ここで、不快でない新方言も紹介しておこう。京都の「まったり」は、元はとろりとした口当たり、食べ物の味を表現する方言だ。現在では落ち着いた感じ、のんびりした気分を表す言葉として定着している。 井上さんが調べた東京新方言は、ほかにもある。「来れる」「見れる」などの「ら抜き言葉」は、もともとは静岡近辺で使われていた言葉。「出席ですか?」という質問を「出席です?」というふうに「か抜き」して使うのは広島近辺の方言だという。「見ちった(見ちゃった)」「いくない(よくない)」「かたす(片付ける)」は北関東。「違かった(違った)」「みたく(みたいに)」は東北南部の方言で、埼玉、千葉などを経由して東京に入った。 大阪など「西日本発」の東京新方言も多い。吐き気がするような気持ち悪い状態を表す「むかつく」は、「他人に対して腹が立つ」意味の言葉となって全国区に。恐れおののく意味で使われた「びびる」は、今では「びっくりする」と同義語になっている。「ど真ん中」などで使われる「ど」は戦後、野球解説者がメディアを通じて広めたとか。ちなみに、それまで東京では「まん真ん中」と言っていたそうだ。 ●100年後は消滅? 近年、各地の方言が注目され、テレビなどで芸能人らが積極的に使うなど「復権」の動きもある。だが、40年以上にわたって方言を研究している井上さんは「長い目で見れば衰退傾向。3世代、100年後には集団差、地域差はかなり薄れ、ほぼ共通語が使われるようになるのではないか」とみる。 「メディアに流れていない新方言に出合うと『まだ生きていたんだ』とうれしくなる。人から人へ口伝えする素晴らしさを感じます」と、井上さん。口コミの力、方言の持つ生命力を、私たちもまだ信じていたい。 毎日新聞 2007年5月8日 東京朝刊 ソース (新方言出身地図あり)
by ishilinguist
| 2007-05-09 06:18
| 言語学ニュース
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