意味の推定 スティーヴン・C・レヴィンソン 著/田中廣明・五十嵐海理 訳 研究社
著者 スティーヴン・C・レヴィンソン
訳者 田中廣明・五十嵐海理
出版社 研究社
定価 6300円(税込み)
「いくつかの」と言えば「すべてではない」のだろうか? 新グライス学派語用論の盟主 S. C. レヴィンソンが、「一般化された会話の推意(GCI)」を用いて、数量詞・接続詞・モダリティなどの尺度推意から照応の解釈にいたるまで、さまざまな現象を統合的に説明する。
言語学のみならず、認知科学・人工知能などの研究者も必読の書。
目 次
表記上の規約
序文
学生への注
謝辞
日本語版への序文
訳者前書き
序章
第1章 一般化された会話の推意の概念について
1.0 論点
1.1 グライスの構想
1.2 コミュニケーション理論における3層対2層の理論
1.3 目的論的証明:発見法としての格率
1.4 GCIの類型
1.5 非単調性とデフォルト推理
1.6 一般的会話の推意をその場限りの話し手意味へと還元することに反対する
1.7 一般的会話の推意と安定した語彙化のパターン
1.8 結論
第2章 現象
2.1 はじめに
2.2 Q 原理
2.3 I推意の検討
2.4 M推意とホーンの分業理論
2.5 Q, I, M推意の共同効果
第3章 一般化された会話の推意と意味論・語用論のインターフェース
3.1 背景
3.2 標準的な見解:語用論への入力としての意味論
3.3 侵入構文
3.4 指示からの反論(指示の予定調和)
3.5 いくつかの示唆するもの
3.6 結論
第4章 文法と推意:文レベル照応を再検討する
4.1 文法と推意
4.2 推意と同一指示
4.3 束縛理論と語用論
4.4 「BのあとにA」という説明:A優先の説明とB優先の説明を統合する
4.5 結論
第5章 終章
5.1 GCIの予測力
5.2 推定的推論と一般的推理
5.3 言語理論におけるGCIの役割
注
学生への注/序章への注/第1章への注/第2章への注/第3章への注/第4章への注/終章への注
訳註
訳者解説
参考文献
索引 人名索引/項目索引