私は、こう考えるのだが。 鈴木孝夫 著 人文書館
著者 鈴木孝夫
出版社 人文書館
定価 1,890円(税込み)
この本に収めたものは、近年日本の社会を騒がしている様々な問題や現象が、私という一人の人間のもつ倫理観や社会観からみると、どう考えても正常とは思えないという不信不満、そしてこんなことをやっていると日本は崩壊してしまうぞという私の抱く危惧を、一切の遠慮会釈なしに機会あるごとに表明したものである。
鈴木孝夫 「本書より」目次
第一部 言語と社会──言語力を取り戻す
一 美しい日本語を作るために
二 無意味な言葉、曖昧な言葉、無力な言葉
三 私は書くことが大嫌い
第二部 日本人の矜持ということ
一 日本人よ目を覚ませ──この国の美質を知るための五つの視点
二 自分は世界に一人しかいない
第三部 ワレ惟ウ、故ニワレ在リ
あなたの責任でどうぞ 日本人の立場からの日本史を
NHKをどう改革するか 借金してまでものを買うな
新幹線にシートベルトを 安いことは果たして好いことか
小学校に英語なんてとんでもない なぜタバコが悪くて酒はよいのか
もっとイスラームを知る努力を 悲惨な交通事故をなくすための妙案
「日本語教」を世界の人々に 男女別学が革新的だって?
第四部 光と陰──ある文芸評論家の死
江藤淳と私
第五部 複眼で──文化を生きる人間
一 子供たちに「心の母港」を──このままでは手遅れになる
二 性意識の解放は何をもたらしたか
第六部 地球の悲鳴 人間の高笑い
一 リサイクルの哲学──蛇口を締めよう
二 自称「哲学者」の暴論──不況回復は目標とすべきことか
三 少子化は本当に心配すべき困ったことなのでしょうか