新装版 英語音声学入門 竹林滋 斎藤弘子 著 大修館書店
著者 竹林滋、斎藤弘子
出版社 大修館書店
定価 2,520 円 (税込み)
…改訂に当っては本書を教材として教室において実際に教授に当られた先生方の意見も参考にし、次のような方針で臨んだ。
(1)旧版の構成自体にはさして問題はないので、記述体系には抜本的な変更は加えなかった。本書を使用される方の多くは前の版との継続性を希望されると考えたからである。ただし章の順序を多少変更し、また細部においては最近の英語の発音の推移に対応すべく変更を加えたり最新の研究成果を取り入れた箇所がある。
(2)旧版ではやや理論的すぎると思われる箇所を簡略化し、その分を英語発音に関する実際的な情報や日本語との詳しい比較に当てた。特に音の連続とイントネーションについては更に詳細な説明を加えた。
(3)綴り字と発音の関係を重視し、20の規則に体系化したフォニックスの理論を最終章に掲載した。場合によってはこの章の前半を最初に学習者に説明した上で本文に入ることが望ましいとも考えられる。
(4)新版のいちばんの特色は練習問題を大幅に増加し、付属のテープの量を倍以上にした点にある。この点では教授に当られる方々に満足して頂けると信ずる。旧版のときより実際に英語を話したり聞いたりする必要性が強まったことを念頭に置いた結果で、練習問題の作成に当っては、細心の配慮を加えたつもりである。…(「まえがき」より)
●CDの付属について
学習上の利便性、本文を見ながら反復練習が容易に行える点、吹き込み音の劣化防止などの観点から、今回の版から付属のテープをCDに替えて直接テキストに添えることにした。これによって本書の利用価値はいっそう向上するものと信ずる。
まえがき
音声記号表
I.現代英語の標準発音
1.英語のひろがり
2.標準米国発音
3.標準英国発音
II.音声器官と音の分類
III.母音
1.母音の分類
2.英語の母音
a.強母音と弱母音/b.短母音/c.長母音/d.二重母音/e.三重母音/f.弱母音/g.半弱母音
IV.子音
1.子音の分類
2.英語の子音
a.閉鎖音/b.摩擦音/c.破擦音/d.鼻音/e.側面音/f.半母音
V.音の連続
1.音節
2.子音の結合
3.音節主音的子音を含む子音結合
4.語中の子音連続
5.語間の音連続
6.音の脱落
7.同化
VI.アクセント
1.アクセント
a.語アクセント/b.複合語アクセント/c.句アクセント/d.文アクセント
2.強形と弱形
3.リズム
VII.イントネーション
1.イントネーションの機能
2.イントネーションの構造
a.音調群/b.音調群の内部構成/c.核音調の種類
3.各音調の用法
a.下降調の用法/b.上昇調の用法/c.下降上昇調の用法
4.特殊なイントネーション
a.核が音調群の最後の内容語ではない例/b.付加疑問文の音調
VIII.音素
XI.綴り字と発音
1.子音字の規則的な発音
2.母音字の規則的な発音
3.二重母音字の発音
4./j/の脱落
5.硬音のc,g と軟音のc,g
6.母音字+r の発音
7.w の後の変化
8.重子音字の発音
9.活用形の発音
10.弱音節の母音字の発音
11.弱音節の子音字の発音
12.母音字の注意すべき発音
13.子音字の注意すべき発音
参考図書
索引